子どもの貧困対策を考えるシンポジウムで意見を述べる学生たち=佐賀市の県駅北館

 子どもの貧困対策について考えるシンポジウムが、佐賀市の県駅北館で開かれた。県内の学生が当事者として発表し、貧困に対し、「自己責任」「自業自得」という社会の雰囲気に異議を唱え、貧困が身近な問題となっている現状を訴えた。

 会には約80人が出席した。若者支援に取り組むNPO法人「スチューデント・サポート・フェイス」の谷口仁史代表理事、貧困問題に関わる社会福祉士の井原敦弘氏、弁護士の辻泰弘氏、子どもの居場所づくりに取り組む本掘万里子氏らが登壇した。

 県内の短大に通う女子学生は、「父が病気で母子家庭のような環境」で育った。「高卒で働くよう言われたけど、奨学金を借りて進学した。何百万円も借金した状態で卒業することになる。貧困は子どもの将来を狭めてしまう」と自身の体験を語った。

 「貧困は自業自得と言われるが、家庭を選んで生まれることはできない」とも語り、貧困に対する社会の認識を変えたいと訴えた。シンポジウムは、公益財団法人「あすのば」(東京都)が主催した。